ガスコージェネレーションシステム
1つのエネルギーから複数のエネルギーを同時に取出すシステムがコージェネレーションシステムです。
ガスコージェネレーションシステムは、クリーンな都市ガスで発電すると共に、同時に発生する排熱を給湯、暖房、冷房、蒸気などに利用するものです。 |
ガスコージェネレーションシステムの種類
ガスエンジン方式 ガスエンジンは、吸気、圧縮、着火・燃焼、排気の工程を通じ、燃焼ガスの持つエネルギーをピストンの往復運動に変えて発電すると共に、エンジンの冷却水や排ガスの排熱を蒸気又は温水として回収するもので、発電容量1kwから数千kwクラスまで対応します。 |
ガスタービン方式 ガスタービンは、吸気、圧縮、燃焼、膨張、排気の工程を通じ、燃焼ガスの持つエネルギーをタービンの回転運動に変えて発電すると共に、排ガスの排熱を蒸気又は温水として回収するもので、発電容量数十kwから数万kwクラスまで対応します。 |
燃料電池方式 燃料電池は、水の電気分解と逆の反応を利用し、天然ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて電気と水を作り出すと共に、 同時に発生する熱を蒸気又は温水として回収するものです。 発電容量1千kwクラスまで対応するりん酸形が実用化されていますが、数kwクラスの固体高分子形なども研究開発が進められています。 |
ガスコージェネレーションシステム6つのメリット
環境保全
ガスコージェネレーションシステムは、クリーンな都市ガスを高効率利用しているので、ばいじんやSOxを発生せず、地球温暖化の大きな原因といわれるCO2の排出量も大幅に削減します。
また、NOxの発生についても、さまざまなNOx低減技術により最小限に抑えています。
省エネルギー
ガスコージェネレーションシステムは、必要とするその場所でエネルギーを製造する分散型エネルギー システム。そのため送電など、エネルギー輸送に伴う損失がありません。
また、従来の集中型の発電方式では排熱を有効利用せずに廃棄していますが、ガスコージェネレーションシステムでは発電と同時に発生する排熱を排ガスや冷却水から回収し、給湯や空調に利用することにより、一次エネルギーの70%~90%が有効利用されることになります。
省コスト
ガスコージェネレーションシステムは、発電による契約電力および買電量の低減と、排熱利用によるボイラー等の燃料の節約ができるのでエネルギーコストの低減が可能です。
エネルギーの供給信頼性
ガスコージェネレーションシステムの設置により商用電力との併用が可能となります。
それにより、電力の二重化、安定化が 図れるとともに、熱の供給設備としても二重化が図れます。
さらに、一定の条件を満たせば、ガスコージェネレーションシステムは、非常用発電機兼用も可能です。
助成制度 (→詳しくは、日本ガス協会ホームページをご覧ください)
ガスコージェネレーションシステムは環境保全や省エネルギーなどの国のエネルギー政策に合致したシステムです。補助金制度、優遇税制、低利融資等の助成制度の適用やコージェネレーションシステムを設置する機械室の容積率緩和の措置が受けられます。
電気設備の軽減
ガスコージェネレーションシステムの発電電力を活用して特別高圧受電や高圧受電を回避することにより、受変電設備の軽減が可能となる場合があります。
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